サイレントいびき改善装置独自開発のマウスピースを導入した、
SAS※といびきの新しい治療法
※睡眠時無呼吸症候群、
Sleep apnea syndrome「SAS」

「いびき」改善をしたい患者さんがおられる先生方へ

睡眠時無呼吸症候群について

早寝をしたつもりなのに、昼間に強い眠気に襲われることはありませんか?

いつもよりしっかり寝ようと思って、早めに床に就くあなた。しかし、それでも学校にいる間や仕事をしている間に、起きていられないくらいの眠気に襲われることはないでしょうか。また、ご家族や同居している人に、「毎晩いびきがうるさい」と指摘されるようなことはないでしょうか。もちろん、健康な方でも日中眠くなることや、いびきをかいていることはあります。しかし、あまりにその症状が強い場合や、眠気に耐えられないような場合、「いびき」が「ある病気」のサインとなっているのかもしれません。

【睡眠時無呼吸症候群】という病気をご存知でしょうか。

睡眠時無呼吸症候群は、簡単に言うと「睡眠中に呼吸が止まる」病気です。

睡眠時無呼吸症候群になると、なにが困るの?

睡眠中に無呼吸を起こすと、体は寝ているのに脳は起きてしまう(脳の覚醒)、息苦しさのあまり目が覚めてしまう、といった症状が出ます。このことから、睡眠時間を長く取ったとしても睡眠の質が大きく下がるため、日中に猛烈な眠気に襲われます。急激な血圧上昇は、高血圧や動脈硬化といった血管系の持病を持つ方にとって、深刻な影響を及ぼします。

睡眠時無呼吸症候群が、世間に知れ渡るようになった事件がありました。

日本では、2003年2月26日の山陽新幹線の事件によって一躍有名になり、社会的に大きく取り上げられるようになりました。この事件では、山陽新幹線の運転士が運転中に寝込んでしまい、乗客を乗せたまま時速270kmで走り続けました。幸いこの事件でけが人は出ませんでしたが、その原因が「睡眠時無呼吸症候群」であることが分かり、大騒ぎになりました。睡眠時無呼吸症候群の最大の問題点、それは日中の耐える事のできない異常な眠気です。この眠気によりほとんど気を失った状態になり、運転中の事故・作業中の事故など大きな問題を引き起こすことがあります。

睡眠時無呼吸症候群はなぜ起こるの?

睡眠時無呼吸症候群は、「中枢型」という珍しいタイプのものを除き、ほとんどの患者様が「閉塞型睡眠時無呼吸症候群」というタイプに分類されます。「閉塞型」は文字通り、空気の入り口である咽頭(のど)や、空気の通り道である上気道が「閉塞」することで呼吸ができなくなります。なぜ気道が閉塞してしまうかというと、それは「舌」が大きく関わっています。もともと人が寝ているとき、舌や咽頭(のど)の筋肉は緩み、気道が狭くなるように動きます。これにより、舌の根元がのど側に沈むことを、「舌根沈下」といいます。正常な人であれば、多少の舌根沈下が起こっても十分気道は通じているのですが、睡眠時無呼吸症候群の人は舌根が気道をほとんど塞いでしまい、息をしようにもできなくなってしまうのです。

睡眠時無呼吸症候群のサインって?

睡眠時無呼吸症候群を最もよく示すと言われているのが、「日常的ないびき」です。いびきは、咽頭(のど)がせまくなることで、通過する空気がのどを振動させることが原因です。なんらかの原因で咽頭が狭くなっているとき、いびきは起こりやすくなります。すべてのいびきが睡眠時無呼吸症候群のサインというわけではありませんが、家族にいびきがうるさいと急に指摘されるようになったり、眠っているはずなのに日中に強い眠気に襲われることが増えたりする場合、睡眠時無呼吸症候群を疑った方がよい場合があります。いびきをかく人の7割に、睡眠時無呼吸症候群が見られると言われています。

睡眠時無呼吸症候群は
どんな人が罹る病気なの?

肥満気味の中年男性に多いというイメージがありますが、やせている人でもかかります。また、子どもや女性がかかることも少なくありません。
リスクが大きい人の特徴として、首が太くて短い人、舌や舌の付け根が大きい人、下あごが小さい人、あごが後退している人など、体型的に気道がふさがれやすい人がかかりやすい特徴があります。

※睡眠時無呼吸症候群の生命予後

アメリカのHe氏らの報告では、睡眠時無呼吸があると8年後の生存率が、対象者平均96%なのに対し、中等症以上の睡眠時無呼吸があると平均63%と優位に悪いとの結果がでています。
正常な人の場合、8年後 100人中には4人死亡していますが、睡眠時無呼吸症候群の人は8年後 100人中、には37人が死亡しているのです。
つまり、睡眠時無呼吸症候群の人は約9倍強死亡率が高くなる報告があります。

SASの発見の難しさについて

家族などの同居者がいない場合、この病気の発見は非常に遅れます。特に自覚症状が弱い場合は誰にも発見されないため、その状態が徐々に悪化して深刻な問題を起こしてしまう事があります。
深刻な問題とは、例えば自動車の運転中に強い眠気が発生し運転操作を誤って人身事故を引き起こすことなどです。
そしてこういう事故をきっかけにこの病気を知るというケースが目立ちます。

こんな症状がある人は、
睡眠時無呼吸症候群の可能性があります

睡眠中
  • 激しいいびきをかく
  • 呼吸が止まる
  • 何度も目が覚める
起床時
  • 熟睡感がない
  • 口が渇いている
  • 頭がスッキリしない
日中
  • 運転中に眠くなる
  • 会話していても眠くなる
  • 集中力が続かない
  • 耐えることのできない異常な眠気

どうしたら睡眠時無呼吸症候群を
改善できるの?

睡眠時無呼吸症候群が疑われる場合、まず検査を行います。これは、睡眠時の血中酸素濃度を測定するもので、検査機器を病院から借りて自宅で行う簡単なものと、病院に一泊入院して検査するものがあります。(睡眠ポリグラフ検査)
実際に睡眠時無呼吸症候群を改善するためには、なんらかの方法で気道を確保する必要があります。一般的に、空気マスクをしながら寝ることで気道をふくらませる、CPAPという治療法がよく行われています。CPAPは睡眠時無呼吸症候群に対して非常に有効な治療法であるのですが、装置をレンタルあるいは購入する必要があるなど、煩雑な管理が必要になります。
もう少し、手軽に睡眠時無呼吸症候群を改善する方法はないのでしょうか・・・

いびきについて

睡眠時無呼吸症候群も患者さんすべてにいびきがある訳ではありません。
「いびき」自体は病名ではありません。
また、音の大きさを評価する基準もありません。
そこで大塚的「いびき」評価表を作成しました。

大塚的「いびき」評価表

  1. ① 同室で寝ている時にいびき(寝息)が聞こえる・・・・ノーマル
  2. ② 寝ている隣の部屋からいびきが聞こえる・・・・危険度1
  3. ③ 二階の寝ている部屋からいびきが聞こえる・・・・危険度2

「サイレントいびき改善装置」について

当院では独自開発の装置を導入した新しい治療法を取り入れております

元々、子どもの矯正治療のために開発された開発された機能的マウスピース型矯正装置(プレオルソ)ですが、小児矯正装置として使用しているうちにある作用に気が付きました。
プレオルソ装置を使用している子どもの患者さん100人にアンケ-トを行ったところ、その中で「いびき」をしていた患者さんの約6割に改善の効果ありと認めました。

特徴 1柔らかい

特徴 2痛くない

特徴 3従来のいびき改善装置の欠点であった「かみ合わせが変わる」・「大きい」・「あごが痛い」などの症状が出にくい

「サイレントいびき改善装置」はなにがよいの?

従来型との違いは、舌の位置に着目したことです
  1. ① あごと舌が、前に出た位置で安定する 大塚 淳開発の「サイレントいびき改善装置」(旧 「機能的マウスピース型」プレオルソいびき改善装置)をお口に装着することで、あごが前に出た状態で安定することになります。下あごを前に持ってくると、舌も前方に移動することになり、舌根沈下が起こりにくくなります。
  2. ② 正しい舌の位置のトレーニングになる 装置を装着することで、舌や頬の筋肉に働きかけ、お口周りの筋肉が安定します。これにより、舌が常に正しい位置に置かれることを助けます。お口の筋トレであるMFT、あいうべ体操(いびき体操)を併用していただくことで、より効果を発揮します。
  3. ③ 柔らかい素材を使っているため、つけ心地が良い 従来のマウスピース装置は硬いレジン素材のものがほとんどであり、そのつけ心地の悪さが問題点でした。「サイレントいびき改善装置」は、ポリウレタン製の柔らかい素材であり、嫌な装着感がほとんどありません。
  4. ④ 加工、調整がしやすい 上記のとおりポリウレタンの素材を使っているため、お湯につけて力を入れるだけで簡単にお口にフィットさせることができます。
    大きないびきでお困りの方、睡眠時に呼吸が止まる(睡眠時無呼吸症候群)方、CPAPによる治療が困難な方に、当院開発の「サイレントいびき改善装置」をお勧めしております。
    就寝時にサイレントいびき改善装置を装着することにより、いびきや無呼吸の原因となる舌根沈下を防ぎ、それらの症状を改善することができます。
    さらに、あいうべ体操(いびき体操)、プレオルソを用いたMFTを行うことによって相乗効果が得られます。

いびきの本当の原因を探る

宇宙飛行士はイビキをかかない―くちびるの不思議な働き

秋広良昭 (著) ※パタカラの開発者

無重力なので舌根沈下・下あごが後退しないようです。
(ここからは大塚推察)
宇宙飛行士は正しい食べ方を練習していると思います。
無重力なので正しい食べ方でないと食べられないはずです。

AHIとは睡眠1時間あたりの無呼吸および低呼吸の合計回数のことで、これによって睡眠時無呼吸症候群における重症度を分類する仕組みになっています。

上記の本を参考しにして、いびきの本当の原因説(大塚説)を舌のトレーニングと装置に舌を上あごに強制的に挙上する仕組みを考えました。
図1に示したように、睡眠の検査をすると、装置を装着したにも関わらずAHIの数字が良くなっています。
この数字が示すように いびき、SASの根本的な原因の一つに舌の使い方や位置が大きく関わっているということがわかります。

開発者(大塚 淳)からのご挨拶

大塚 淳

私が「サイレントいびき改善装置」を開発した大塚です。
私は、現役の矯正専門医として30年近く臨床を経験してきました。
そして日常臨床の中で、多くの小児の不正咬合をFKO・ビムラー・近年開発された既製の“マウスピース型装置”や“マルチブラケット装置”等を用いて治療を行ってきました。10年程前から、患者さんに負担が少なく、安定した結果を得る事が出来る治療方法の開発に着手して、以来、試行錯誤を繰り返し、現在の「サイレントいびき改善装置」に至りました。数年前から、日常の臨床で使用できる治療方法および装置が確立し、一般歯科医や矯正専門医の先生方にもこの装置や治療方法を実際の臨床で導入して頂き、数々の良い結果の報告を頂いております。

大塚 淳(おおつか あつし)プロフィール

東京歯科大学卒業、東京歯科大学大学院卒業、医学博士・歯学博士、東京歯科大学非常勤講師、大塚矯正歯科クリニック医院長
サイレントいびき改善装置」研究会顧問 プレオルソ研究会顧問