【こんにちは 大塚矯正歯科クリニックの大塚 淳です】
今日の岡山は快晴です。
室温 １６．６度
湿度 ４９%
今日は患者さんからの質問です。
矯正治療はどうして歯を抜く場合があるのか？
歯を抜くのが好きな矯正専門医はいない（笑）
できれば歯を抜かないで、矯正治療を終えたいと矯正専門医ならだれしもが思っているはずです。
歯を抜かなければ、歯は ならばないのか？
答えはノーであります。
歯は抜かなくても間違いなくならびます。
ここで問題が出てくるのが、前歯のおりなす角度です・・･･････上図参照
この角度の理想的な値は１４０度前後です。
もし歯を抜かないで、並べた場合この角度が１００度を切るとかなり口元が出た感じになります
いわゆるお猿さんのような口元になるのでああります。
「歯を絶対抜かないで治療する」事を最優先される方が、よくトラブルで来院されます。
治療計画の説明の時
歯を抜かないで治療を行うと前歯の角度が変わりますよ と言う説明
をよく聞かず、歯を抜かないで治療をして問題となるケースの典型であります。
では、治療の前に前歯の角度を予想できないのか？
答えは イエスです。
セファロと言う、矯正歯科特有の横顔を写すレントゲン写真があります 下図参照
このレントゲンを撮影し、矯正専門医が分析を行うと、治療後の前歯の角度を予想できます。
矯正治療の流れを確認しますと
相談→資料→診断（この資料の中にセファロと言うレントゲンの診断が行われます）
この診断時に 「歯を抜かないで治療すると 前歯の角度がこういう風」になり
「歯を抜く場合、前歯の角度はこういう風になります」
との診断をしてくれる矯正専門医のお話をよく聞いて、確認してから
治療を始めていただきたいと思います。