【こんにちは 大塚矯正歯科クリニックの大塚 淳です】
今日は名言です
ウォルフの法則
骨はそれに加わる力に抵抗するのに最も適した構造を発達させる
ドイツの解剖学者、Julius Wolff(1836~1902年)は、“正常にせよ、異常にせよ、骨はそれに加わる力に抵抗するのに最も適した構造を発達させる”と言って、これをウォルフの法則(1852)と名付けました。つまり、骨に外力が加わると骨の内部に応力が生じ骨は歪むが、その応力が大きい部位ほど骨の組織が増殖し部厚く丈夫になり外力に抵抗します。反対に、応力が小さい部位は骨組織が吸収されて薄くなります。このようにして、外力に対して最も適した骨の形態と構造が出来上がります。このメカニズムとしては、骨が外力により歪むとそこにピエゾ電圧が発生し、陰極にカルシュウムイオンが集まり、造骨細胞により骨組織が形成されると考えられています。骨折は外力による骨の歪みが最も大きい部位に生じるので、手術で骨を整復した後に適当な外力を加えると、歪みが最も大きい部位、すなわち骨折部に骨の増殖が起こり、回復が促進されます。この法則は正常な骨の形成にも当はまります。