【こんにちは 大塚矯正歯科クリニックの大塚 淳です】
今日の岡山も厳しい残暑です。
笑顔の練習
「ガミースマイル」
笑ったときに歯茎が見える状態
笑った時に上顎の歯茎が見える状態を専門用語で「ガミースマイル」と言います。歯茎が見えるのを気にされている方は、大勢いらっしゃるようです。出っ歯の方に多く、受け口の方にはないと思います。
ガミースマイルの原因として、鼻の下が短いため、上唇が通常の人より上方にあることや、上顎自体が下方へ変位していることなどが挙げられます。
軽度なら矯正治療で治る
軽度なガミースマイルは、矯正治療のみで治ります。その際、ミニインプラントという小さなネジを歯茎に装着し、上顎前歯を上方へ移動します。かみ合わせの状態にもよりますが、上顎には固定式のマルチブラケット装置を装着します。期間は1年半から2年ぐらいが目安です。治療費は保険適応となりませんので自費での治療となります。
重度の場合は、やはり手術の適応となります。手術によって、上顎骨と歯を同時に上方へ移動させ、根本的な原因を除去します。初診時に、採得した模型やレントゲンなどにより、外科矯正が必要と診断された場合のみ、矯正治療と手術がすべて保険適応となります。保険適応となるには、受診される医療機関が顎口腔機能診断施設の指定を受けていることが必要ですので、ご確認ください。
スマイルトレーニングで改善
また、非常に軽微なガミースマイルであれば、笑い方のトレーニング(スマイルトレーニング)で、ある程度改善できます。ガミースマイルの方は鼻の下が短いため、上唇が通常の人より上方にある傾向がありますので、笑ったときに、口唇を側方へ引き上げることを意識されると良いと思います。
■ スマイルトレーニングのポイント
1.必ずリラックスした気分で行う。
2.必ず鏡の前で練習する。
■ スマイルトレーニングの仕方
(1) 鏡の前に立ち、まず大きく深呼吸してリラックスする。人さし指を唇の両端に軽く当て、ゆっくり斜め上に引き上げる。最初は少しだけ引き上げて小さなスマイルをつくる。そのまま5秒間、指をとめたら元に戻し、リラックスする。
(2) (1)と同じ要領で、中くらいのスマイルをつくり、10秒間キープ。元に戻してリラックスする。
(3) 同じ要領で今度は大きなスマイルをつくり、5秒間とめておく。そして再びリラックス。
(4) ほお骨に指を当てて軽くマッサージする。最初はこわばっているかもしれないが、徐々に筋肉がほぐれていく。
最後の仕上げは、(1)~(3)のスマイルをイメージしながら、自然に笑顔をつくってみます。毎日トレーニングすれば、自然に美しい笑顔がこぼれるようになるでしょう。