【こんにちは 大塚矯正歯科クリニックの大塚 淳です】
今日の岡山は少し曇り気味
今日はいつもと違う?(笑)
歯のお話
質問
食べ物をよく噛む人は虫歯になりにくい?
答え
ホント
よくおばあちゃんが、食後にお茶を飲みながら梅干しを食べていますが、
これは理にかなっています。梅干しを食べると唾液がたくさん出て、
この唾液が虫歯を防ぐのです。
食事前と食後のpHを測ってみると、
私たちの口の中は、何も食べなければほぼ中性です。
ところが、ケーキなど甘いものを食べると、
あっという間に酸性になります。このままの状態にしておくと、
歯は溶けていくはず。
ところが、不思議なことに、
時間がたつと口の中は再び中性に戻っています。
この秘密は、実は「唾液」にあります。
唾液の中に含まれる重炭酸塩が、
酸を中和する働きがあるのです。
唾液には、
① 歯が溶けるのを防ぐ
②溶けた歯を再石灰化する、
③抗菌がある、
④洗浄作用がある、
⑤デンプンを消化する、
という5つの働きがあります。
ですから、Q3で述べた、
噛むという行為も大いに唾液分泌に役立ちます。
「食べ物をよく噛む人は、
虫歯にならない」といいますが、
これも唾液パワーのおかげなのです。
現代人は、いつも時間に追われているせいか(?)
食事の時間もどんどん短くなっていく傾向にあります。
その結果、早食いの人がとても多くなっています。見ていると、
ほとんど噛んでいません。これでは、
アゴが弱くなるばかりか、唾液もほとんど出ません。
とにかくよく噛んで食べることが、
虫歯予防の近道であることを忘れずに。
また、食事をしたあとに、口をすすいでいる人がいますが、
もし虫歯にならないためならば、ほとんど意味がありません。
それよりも、キシリトールスガムを噛むことをおすすめします。
ガムを噛むことで、
歯磨きと同じぐらい早く口の中が中性に戻ります。
ただし、いくら唾液が出ても、
砂糖入りガムでは虫歯菌が活性化して逆効果です。
その他、梅干し、たくわん、スルメなども
唾液を出すのに効果的です。