プレオルソ開発者
「矯正専門医」大塚 淳の一診入魂

受け口の相談

診療室から

おはようございます♪
大塚矯正歯科クリニックの大塚 淳です。
今日は診療室からです。

質問
中学2年生になった娘が、以前より から気になっていた 「受け口」を治したいと相談を受けました。よく話を聞くと、「受け口の治療を小学校の頃から気にしていたのだが、当時、家を新築したばかりで、自分の矯正治療にはお金がかかるので なかなか言い出せなかったのだが、先日 友人に 受け口の事を指摘され、どうしても受け口を治したいと言う思いが強くなった」との事。実は主人も受け口なのですがこれまで格別不便はなかったと言います。人にはそれぞれ個性があり、きれいな歯並びでなくてもよいと思います。なにより自然のままがよいのではないでしょうか。

自然のままでよいというお母さんの気持ちが、分からないでもないのですが、お母さんのいわれる”自然“は”あるがまま“という意味ではありませんか。お嬢さんは、受け口のため、あごを引いて話すくせがあり、そのためどうしても上目遣いになってはいませんか。 当院の患者さんの中に、凹凸だけでなく、奥歯をかみ合わせても前歯は3、4ミリも開いているという状態で、大学生まで”あるがまま“に任せていたという人がいました。虫歯がないので特に気にしていなかったそうですが、友達に言葉がはっきりしないのは、かみ合わせが悪いのが原因ではないかと言われ、初めて矯正する気になったそうです。診察してみると言葉がはっきりしないだけでなく、物をかんで食べるという、そしゃくの機能についても、あまり役にたっていないと思われました。彼は治療を進めて、食事がおいしく食べられることに感動したそうです。 自然に任せれば、歯はかめるように並ぶと思っている人が多いようですが、人工的に、歯を並べかえてあげる必要がある人もいます。矯正治療は、健康になるための治療なのです。歯並びには個性があるというお考えは同感です。しかし、個性は正常な枠の中にあるべきではないでしょうか。その個性もすべて残さなければならないというものでなく、よい個性は育て、悪い個性は改善すべきではないでしょうか。


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