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「矯正専門医」大塚 淳の一診入魂

体癖(態癖) が歯ならびや全身に及ぼす影響について

診療室から

おはようございます♪
大塚矯正歯科クリニックの大塚 淳です。
今日は診療室からです。

体癖(態癖)
 が歯ならびや全身に及ぼす影響について

あまり聞きなれない言葉かもしれませんが、体癖とは、日常の生活習慣の中で、無意識で行う様々な癖の事です。このささいな癖が長期にわたる事により、歯を動かし、咬み合わせや歯ならび、また全身において大きな影響を及ぼします。この習慣性の癖を体癖(態癖)と言います。
具体的には ①頬杖、②横向き寝、③うつ伏せ寝、④片側咬み、⑤テレビを見る時の姿勢 ⑥本を読む時の姿勢 ⑦吹奏楽器の演奏 ⑧爪を咬む ⑨指しゃぶり ⑩足を組む ⑪肩かけカバンのかけ方 ⑫左右非対称な態勢 などが挙げられます。
★特にTVを見ながら食事をする習慣についてですが、足を組んだり、テレビを斜めに見ながら食事すると、片側だけで咬む癖がつくと言われており、片側だけで咬む癖がつくと咬み合わせが悪くなる事があります。
そのようなことだけで歯が動くのだろうか?と疑問に思われる方も多いかもしれませんが、数グラムの力でも持続的に加われば歯は動きます。骨は一時的な強い力には強いのですが、持続的な弱い力には弱く、その性質を利用したのが、矯正治療です。
人間の頭の重さは成人で6-7kg前後あり、横向きやうつぶせ寝で歯列を押さえた形で寝ると、持続的に力が働くため、歯や骨が動いて歯ならびが悪くなったり、顔が歪んだりします。特に、永久歯への生えかわり時期の子供は、骨が柔らかく 歯が動きやすい環境にある上、咬み合わせを左右する大切な時期と言えます。お子様は知らず知らずのうちに頬杖などをしている場合が非常に多く、華奢な骨格をしている場合は特に歯が動きやすいようです。歯の不自然な傾斜により、歯列がゆがんだり、顎の位置が左右どちらかにずれてしまったりということが、ひいては全身の歪みにつながるとされています。

矯正治療を行う場合に体癖が改善されていなければ、なかなか歯が動かなかったり、せっかく治した歯ならびがまた元に戻ってしまう可能性もあります。このように、生活習慣としての「体癖」は、歯並びや骨格に大きな影響を与えており、体癖を行わないようにすることで、悪い歯ならびや咬み合わせをある程度防いだり、治す事ができます。一度ご自身あるいはお子様の体癖のチェックをしてみて下さい。


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