プレオルソ開発者
「矯正専門医」大塚 淳の一診入魂

おしゃぶり

診療室から

おしゃぶりを3歳まで使い続け、あごが変形するなど深刻な障害が残ったとして、横浜市の少女(6つ)と母親が31日、おしゃぶりを販売した大手ベビー用品会社コンビ(東京)に約1000万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こした。
 訴状によると、おしゃぶりはドイツのメーカーが開発し、コンビが輸入した。少女は生後2カ月ごろから1歳まで1日約15時間使用。その後も3歳10カ月で歯科医に止めるよう言われるまで、就寝中に使った結果、あごが変形したほか、歯並びが悪くなった。
 歯並びは矯正治療で改善したが、「受け口」や舌足らずな発音、口でしか呼吸しないなどの症状が残ったという。完全に治すには、今後13年間かかるとして、治療費などに相当する賠償を求めた。 (共同通信) – 5月31日19時30分更

おしゃぶりは、生後2カ月ごろから1日約15時間使用してたと言う。
しかも4歳近くまで、寝ている間も吸わせていたと事・・・
んーーーーーん 1日約15時間!!
生後2ヵ月から使っていたとすると、赤ちゃんは1日16時間ぐらい寝るから
起きている間はほとんど「おしゃぶり」を使っていたという事になる。
好意的に解釈すると、「おしゃぶり」を使う事が子供の成長に役立つと思い使っていた
という事になるのだが・・・・・・・・・・・
しかし、矯正専門医的な観点で見ると 「おしゃぶり」をこれだけ連続して長期間使うことが歯並びに好影響を与える事はあまりないと思う。
また、記事の内容で、合点がいかないのが、「おしゃぶり」を使った事により「受け口」になったと言うくだりだ。
どちらかの、肩を持つ訳ではないが矯正専門医として考えさせられる記事だ。
今後もこの件については注視していきたいと思う。

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