若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来 (新書)
城 繁幸 (著)
1973年、山口県生まれ。東京大学法学部卒業後、富士通入社。以後人事部門にて、新人事制度導入直後からその運営に携わる。現在は退社され、コンサルティング会社を立ち上げている。
「入社3年で3割の若者が会社を辞める」
この本は、この言葉に集約されているのではないだろうか?
将来が約束されている(本当か?)一流企業でも同じだそうだ(驚)
私は大学院卒業後、他院へ就職することなく開業したので、就職と言う経験がない。
著者は、雇用する立場、雇用される立場、両方の視点に立って物事を述べている。
この本を読んでいかに、自分が雇用において無知だったかを痛烈に思い知らされた
一冊であった。
年功序列は終わったと言われて久しい。今や、上場企業の約9割で成果主義が取り入れられている。とすれば、やる気と才能、そしてハッキリしたキャリアビジョンさえ持ち合わせていれば、若くても活躍できる時代になったのだろうか。いや、そんなことはない。状況はむしろ逆だ。いまの時代、汗水たらして働いても、若いときの苦労はけっして報われない。
下手をしたら、一生下働きで終わる可能性もあるのだ・・・本文より