こんにちは 大塚矯正歯科クリニックの大塚 淳です。
今日の岡山は快晴♪
でも寒い・・・ブルブル
子供の矯正治療
朝起きると・・・
「お母さん 大変だぁ! 受け口が治ってる!!」
「えーーー本当?」
「本当だよ 見て見て」
「わぁーーー本当だ 昨日の晩、お母さんが仕上げ磨きをした時は
まだ受け口だったのに、ふぅーん 先生が言う通りだね」
「@@ちゃん頑張った甲斐があったね!」
「あさって、大塚先生診てもらう日だから、先生も驚くわよ!」
「大塚先生が言うとりだったね、
今度の来院までには受け口が治っているって♪」
朝ごはんの時に、
「お母さん奥歯で物が咬めるよう!! 嬉しいなぁ」
A君が興奮した面持ちで来院され、お母さんと嬉しそうなお顔で
受け口が治ったお話をされたのは言うまでもありません。
受け口が治って、今までうまく咬むことができなかった
A君にとって受け口が治った
この日は思い出に残る日になったことでしょう。
「先生、受け口が治ってから
この子よくご飯をお代りしてくれるんです(嬉)
今まであまり食べなかったんで、
私の料理が下手なのかなと思ったり・・・」
主人も本当に喜んでいるんです」
私はこんな話を聞いて
本当に矯正専門医で良かったなと思う瞬間です。
矯正専門医冥利に尽きます。
思い起こせば、、、
今から数十年前私は大学を卒業して、同級生の7割近くがすぐに勤務医へ就職する
するのを横目に、矯正科の医局の門を叩きました。
私が大学を卒業するにあたり、実家へ帰省した時に、父から、「昔の話になるが、私が歯科大学を卒業する時は、戦時中だったのと、実家の事情で大学を卒業後、大学へ残り勉強する事が出来なかった。開業してから勉強しようと思ったが、現実はなかなか厳しかった。
大学を出たときの知識が、これからの歯科医としてのお前の将来を決める。
幸い私は元気だからまだまだ働ける、学費の事は気にせず、自分に投資すると思って
大学院へ行ってはどうか?」
何とも有難いお言葉・・・・この父の勧めがなかったら今の私はなかったと思う・・感謝・・涙
「おい、大塚このワイヤーはなんだ! 全然 左右対称じゃないじぁないか!
曲げ直し!」
医局に残ったのはいいが、現実は厳しく、最初の1年目は診療は全くさせてもらえず
「矯正の歴史」から始まって「歯はなぜ動くのか?」「 どうやって歯を動かすのか?」
先輩の先生が入れ替わり立ち替わり、毎日朝から晩まで講義の嵐!
その合間を縫って、歯の模型を使っての模擬矯正治療の地獄の特訓、徹夜が続く毎日(泣)、
その間に歯を動かすために使うワイヤーを曲げる練習の日々
来る日も来る日も、指を使ってワイヤーを曲げるため、
指先がまるで線路にように・
私の指がペンチのようになっていく・・・不思議
背泳のゴールドメダリストの鈴木大地が
一番練習が厳しかった時の逸話で
「よく手を見ると 手に水かきができていた」
という話が納得できる
と 気がつけば医局に足かけ10年近く在籍していた。
独り立ちできる一人前の矯正専門医を養成する時間
10年かかると言われている
私は本当に恵まれた環境で、若いうちに矯正学を学ぶ事ができ
諸先輩に感謝の念は堪えない。
私の矯正治療に対する、思いは大学在学中に培われたものです。
「一生涯自分で咬める歯ならび、自信を持って笑う事の出来る健康的な歯ならび」
この思いが私の「矯正治療道」です。
矯正治療の最大の目的は
「一生涯自分の歯で咬める」
事ができるように、
「歯や歯ならびを健康に保つ」ための治療が
本来の矯正治療の目的です。
決して見かけだけの治療ではありません。
八重歯のおばあちゃんや出っ歯のおじちゃんは
あまり見かけたことがないと思います。
それは、入れ歯になっているからです。
八重歯や出っ歯の咬み合わせは、
虫歯になったり、咬み合わせが不安定なため
どうしても、一生涯 咬み合わせを健康に保つ事が難しく
早い年齢のうちに、入れ歯になる事が多いのです。
「私はあまり歯医者に行ったことがないんだよね」
と豪語される年配のお方は
奇麗な歯ならびの方ではないでしょうか?
私の考える矯正治療は
歯ならびを整える事は
見た目だけでなく
一生涯自分の歯で咬める
健康な咬み合わせ
に治療することを目的にしています。