プレオルソ開発者
「矯正専門医」大塚 淳の一診入魂

矯正治療中の食事について

診療室から

      矯正治療中の食事について

 食べ盛りのお子さんにとって、
バランスの良い食事は特に気になる事と思います。
矯正治療中は、固定式の装置が入っているため、
食べにくいことがあったり、
歯が動くため軽い痛みがあったり、
食事がしづらいことがあります。
そこで、矯正治療中の食べ易い食事メニューをご紹介いたします。
矯正装置を装着した2-3日は歯が浮いた感じがして、
特に食べにくいようです。
そんなときは、良く煮込んだ野菜スープがお奨めです。
主食として最も食べ易いのが、
お粥・やわらかめのご飯がよいでしょう。
人参、じゃがいも、大根などの煮物(例外:ごぼう・れんこん)は、
全般的に食べ易いです。
お魚がお好きであれば、
身がほぐれやすく食べ易い煮付けが良いと思います。
洋食であれば、シチューは食べ易いメニューの一つです。
お肉を使う時には、ミンチにしたものを使えば、
例えばハンバーグやミートボールにして
煮物やシチューに入れて料理すると食べ易いと思います。
また、副食としては、ポテトサラダやお豆腐も食べ易いです。
全般的にイモ類は食べ易い傾向にあります。
また、麺類も食べ易いのですが、硬めに茹でるのではなく、
少しやわらかめに茹でる事がポイントです。
デザートとしてお奨めなのが、プリンやゼリー、ヨーグルトです。
氷菓子(アイスキャンデー、棒状シャーベット等)は咬んでしまうと、
装置の壊れる原因となりますので食べ方に注意が必要です。
食べにくい物として、小松菜やエノキ、もやしのひげなどは
繊維が多く装置に引っかかりやすいので、小さく刻んで食べると良いでしょう。
 フランスパンや食パンは、
咬み切る力が相当必要なので食べにくいようです。
装置を壊す原因となり事があります。
また、粘着性のあるおもちは、装置に引っかかり、
歯ブラシをしてもとれにくいので避けた方が良いと思います。
子供が好きなカレーライスですが、
カレーのルーに含まれるターメリックが
矯正装置のゴムを少し黄色く着色する事があります。
治療に影響はないのですが、気にされるようであれば
月に一回の矯正来院日の前日にカレーライスを食べれば、
翌日にはゴムを交換しますので、月一回の矯正来院前日を
「カレーライスの日」とするのも一考かもしれません。
基本的には、洋食や中華料理より和食をお奨めいたします。


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