プレオルソ開発者
「矯正専門医」大塚 淳の一診入魂

高熱隧道

お奨めの本

高熱隧道 (新潮文庫) (文庫)
著 吉村 昭 (著)

大学の時 読んだ記憶があるような・・・少し印象が薄かったのですが
(この本なんと現在 47版!!)
百聞は一見にしかず・・・少し意味は異なりますが
先日 黒部ダムツアーがあり、黒部ダムトロッコ列車、トローリーバスなどを乗り継いで
黒部ダムの放水を堪能したのですが、残念な事に、ツアーの時間の関係で
トロッコ列車で最終駅である欅平駅まで行っていないのが悔やまれます(次回の楽しみ(笑)
実際に黒部へ行って見ると「圧巻」です。
よくもこんな山深いところに・・・まさに前人未踏の地でした。
私が行った黒部ダムはいわゆる「くろよんダム」で、この本の主役は黒部第3ダムです。
ここで湧出している高熱の温水(硫黄)を引いてできたのが
「パパ、ママ 温泉 ボク スキー」
でお馴染みの「宇奈月温泉」があります
関西電力黒部専用鉄道の仙人谷までの開通過程で、途中の阿曽原付近で「高熱隧道」と呼ばれる超高温区間で難航したらしい。当時の岩盤温度は160℃にもなり、現在では導水管などの敷設により温度は下がったが、それでも平均40℃と相当の高熱であり、十数年に1回程度は異常高温となり導水管が水蒸気となり運行中止になる場合もあるとの事。「高熱隧道」の近辺の隧道には硫黄が付着し、特に高温の区間では壁面がコンクリートで補強されている。
この工事の事が 記録小説の第一者「吉村 昭」によって詳細に書かれているのが
「高熱隧道」だ。
岩盤温度は160℃だ!
水の沸点を超えている
詳しくは本書に譲りますが

黒部ダムへ行ってから読むか?
読んでから行くか?
電力会社へ勤めている方は、是非読んで欲しい本です。

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