著者略歴
藤原 智美
1955年、福岡県生まれ。明治大学政経学部卒業後、フリーランスのライターを経て、1990年『王を撃て』を発表し、文壇で一躍注目される。1992年『運転士』で第107回芥川賞を受賞。家族、子育て、教育といった分野を核にノンフィクション作家としても活躍している
■内容紹介■
「あんた失礼じゃないかッ!」たいした理由もなく公共の窓口で突然キレる中年、店のカウンターでいつまでも怒鳴り続ける男、病院での待ち時間にキレて看護婦を殴る年寄り……。いま一番キレやすいのは若者よりも「いい歳した」大人!? 家族問題を長年テーマにしてきた芥川賞作家が、暴走する「新老人」たちの孤独にメスを入れ、品格なき日本人のいまを鮮烈に描き出します。あなたの隣の困った年寄りたちの生態を明らかにする新感覚ノンフィクション・エッセイの誕生です!・・・アマゾンより引用
むむむ・・・切れるのは若者でなく「老人」とは?
何歳ぐらいからが、著者の言う「老人」なのかがはっきりしませんが、確かに切れる老人は増えているようです。この本を読んで以来 あらゆる場面で大きな声で「クレーム」しているのは老人が多いかもしれないことを確信しました。著者は、原因についてははっきり言及していませんが、どうやら「時代についていけない」事があるように書いています。私の感覚でいうと老人が切れる原因は①「馬鹿にされた」②「ぞんざいに扱われた」③「自分の思いが伝わらない事」この三点に集約するのではないでしょうか?やはり、時代の変節が 想像を絶するほど早い事が 社会に歪を生み出していると感じました。