おはようございます♪
大塚矯正歯科クリニックの大塚 淳
改め 大塚 佳佑 です
今日は矯正治療のお話です。
矯正治療はなぜ歯を抜く場合があるのか?
★前歯の角度は140度前後が理想
矯正治療について「できれば歯を抜かないで、治療を終えたい」。
歯科医師ならだれしもが思っていると思います。 矯正治療では、歯は抜かなくても間違いなく「並ぶ」ことができます。しかし、ここで問題となるのが、上下の歯のおりなす角度です(図参照)。この角度の理想的な値は140度前後です。もし歯を抜かないで並べた場合、この角度が100度前後になると、かなり口元が出た感じになります。いわゆる「おサルさんのような口元」になります。 歯を抜かないで治療した結果、多くの患者さんの口元が出た感じ、すなわち唇が「イーライン」を超えていることがあります。これは「歯を絶対抜かないで治療する」ことを最優先される患者さんに多いケースです。治療計画の説明の時、「歯を抜かないで治療を行うと前歯の角度が変わりますよ」と言う説明をよく聞かず、歯を抜かないで治療をした場合に、口元が出てしまうことがあります。
★レントゲン写真で角度を予測可能
では、治療の前に前歯の角度を予測できないのか? 以下の分析を行えば予測できます。
「セファロ」という矯正歯科特有の横顔を写すレントゲン写真があります。このレントゲンを撮影し、
分析(セファロ分析と呼ぶ)を行うと、治療後の前歯の角度を予測できます
矯正治療の一般的な流れを確認しますと、初診→検査→診断(この検査の中にセファロというレントゲンの診断が行われます)。この診断時に、「歯を抜かないで治療した場合と、歯を抜いて治療した場合との前歯の角度の違い」をよく歯科医師に確認してから治療を始めることをお勧めします。