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「矯正専門医」大塚 淳の一診入魂

床矯正治療

診療室から

おはようございます♪
大塚矯正歯科クリニックの大塚 淳
改め 大塚 佳佑 です
今日は診療室からです。

床矯正治療

「床矯正」について

 取り外しができるプレートによる矯正装置「床矯正(しょうきょうせい)」についてお話します。「床矯正」は、主に顎(あご)を広げることを目的に使用しますが、プレートに細い針金をつけて個々の歯を移動させることもあります。基本的に小学生で、混合歯列期における乱杭(ぐい)歯(歯茎に対して歯が大きく、歯が凹凸の状態)の患者さんに適しています。すべて永久歯に生え変わった13―14歳以降は、骨が固いので、基本的には不向きとされています。また、出っ歯や受け口などの悪い咬(か)み合わせの治療にも不向きです。

顎の成長に従い新たに作製
自費治療なので医師に確認を

 装置を使用するのは就寝時ですが、昼間も使い、できるだけ長い時間使っていただいた方が効果を得やすいです。食事の時や歯磨きの時は取り外します。調整のため、約1カ月~2カ月に一度は通院します。顎が大きくなってくると当然装置が合わなくなるので、装置の再作製が必要となり、その都度、歯形を採得して新たに装置を作製します。

 費用についてですが、矯正治療は自費治療なので医院によって費用が異なります。床矯正装置は数カ月に1回、必ず再作製が必要になるので、新たに費用が発生する場合があります。かかりつけの先生とよく相談してください。また、取り外しができる装置は紛失の恐れもあります。紛失した場合の費用についても、治療前に先生とよく確認されることが重要です。

適した症例か精査が必要
固定式装置を装着の場合も

 治療を始める前に、床矯正によって「どの歯をどのように整えるか」「何歳まで治療を行うのか」「治療期間はいつまでなのか」など、先生とよく確認することが必要です。すべての症例に床矯正が適応されるということはなく、床矯正に適した症例か否か精査する必要があります。

 注意することは、正確な歯の動きには「床矯正」は適応しませんので、固定式の矯正装置「マルチブラケット装置」の装着が必要となります。かかりつけの先生とよくご相談されることをお勧めします。

装置の必要性を上手に伝えて

 取り外しができる矯正装置は患者さんが使わないと治りません。床矯正治療を行う患者さんは、ほとんどが小学生です。矯正治療の必要性を伝えることは難しいと思いますが、実際に装置を付けるのは本人です。できるだけ分かりやすい言葉で、矯正治療の必要性を根気よく伝えることが一番大事ではないでしょうか。



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